【番外編】苺みるくの秘密
■氷のプリンスの秘密
“成瀬川 千秋”
又の名を、“氷のプリンス”
もしも超能力だの魔法だのとかいう非現時的なモノが使えるなら、俺はソイツの存在を消すだろう。
容姿端麗、冷静沈着。
頭脳明晰、運動神経抜群。
ルックス、パーフェクト。
俺が一番許せない憎き男だ。
成瀬川が現れるまでは俺が王子的存在だったんだ!
え? お前誰って?
やだなぁ、南圭一さ。
忘れたとは言わせないよ?
俺はね、あの成瀬川千秋が酷い男だという決定的瞬間を見ているんだ。
というよりもね、俺に怪我を負わせた最低なヤツなんだ!
しかも二度もだ!
あれは成瀬川が一年で俺が二年の時の体育祭の日のこと。