【番外編】苺みるくの秘密


まあそれについては女の子達には内緒にしてあげてもいいだろう。

俺がバラしたら君は困ってしまうだろうね!


君の秘密は俺が握っているが、君が川村さんを見つめていたということを言い振らしはしないさ。


別に、決して君が切なそうな顔をしていて可哀想に思ったからとかそんな理由じゃないからな……!


王子様というのも色々と大変そうだから。


俺はなんて優し………



――パコンッ!



「う゛ぉっ…………」


突然、再び激痛が走る。

俺の顔めがけてリレーで使うバトンが飛んできたではないか……。



「悪い。手が滑った」


犯人は言うまでもない。



「クソッ……痛……! 成瀬川! 今すぐ謝れば例の件は秘密にしてやってもいいぞ!」

「は? お前さっきからわけわかんねぇこと言ってんなよ」

「あ! コラ待て! 逃げるな成瀬川! 謝れ! 言い振らしてもいいんだな!?」

「意味わかんねぇ。南、お前、マジで可哀想な男だな?」


………成瀬川千秋、やはり君は最低だ。


END.

 

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