恋愛症候群
感染
『キモ…。』

あたしは雑誌をおいた。

「エリカどーした?」

羽依子が笑った。

『中学生でディープキスとかあり得ん!!』

「ガキッ!」


あたし達は今羽依子の家で勉強会をしていた。

あたしの親友,佐倉 羽依子(サクラウイコ)は美人で可愛い。

一方あたし南 エリカはまだ恋もした事ないです。

『羽依子はキモいって思わない?』

あたしはポテチをバリバリ食べた。

「好きな人となら良くない?」

羽依子もポテチを食べた。

『よくね~よ!だってばい菌が3億個も行き来するんだよ?』

「そのばい菌さえ愛しく思えるんだよ。」

分かんない~

『羽依子は好きな人いる?』

試しに聞いてみる。

「いな~い。」

羽依子はニヤッと笑った。

『そだよね~』

羽依子は好きな人ができたら真っ先にあたしに言うから。

「てか明日から学校じゃん~…」

『まじだるい。』

あたしと羽依子は違うクラスだから寂しい。


「まぁ頑張ろ!」

羽依子はあたしの肩を叩いた。

『そうだね。』

「彼氏作ろうね♪」

『う~ん。』

あたしはさっき見たディープキスの特集が頭から離れなかった。
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