My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
――「…うん。……うん、じゃぁね。おやすみ。」
通話を切って、親への連絡完了。
「なんて?」
いつの間にか、お風呂上がりの雄哉くんが、タオルで髪を無造作に拭きながら、こっちを見ている。
「あ、うん。雄哉くんによろしくだって。」
「そっか」
なんだか、このまえ雄哉くんが家に来てから、お母さんはずっと彼氏と思いこんでるみたいで。
てか、彼氏(←違うけど)の家にいきなり泊まるとか娘が言ってきて、普通もうちょっと怒ったりしないもんかな?
『あら、彼氏の家に?青春ねー。』
だから彼氏じゃないから!
……親としてどうなの?
「着替え、これでいい?」
雄哉くんは、Tシャツとスウェットを持ってきた。