My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
「うん…ありがと。」
これ…当たり前だけど、雄哉くんのなんだよね…
「で、タオルはー…」
言いながら、洗面所に向かう雄哉くん。
その後をあたしもついていく。
「ここ、置いてるから。」
「…うん」
「ごめんね、先に入っちゃって」
「ううん、ぜんぜん。あたしこそ…。」
「俺、明日の朝早いし…」
「…雄哉くん」
「ん?」
「ごめんね?今日…せっかく雄哉くんの誕生日だったのに、あたしが泣いてばっかで…」
こんな夜遅くになるまで、あたしは一体何時間泣いてたんだろ…。