My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
「…鍵を、返しに……預かったままだったから」
「あぁ。持っててくれて良かったのに。」
「そんな、いつ返せるかわかんないし…
……それに………」
じっと見られてるのを感じる。
だめ。
今、雄哉くんと目が合ったら、
きっと……
「笑佳ちゃん」
頭から帽子が放れて、髪の毛が解かれる。
一瞬で、雄哉くんの顔が目の前にあった。
「なんで泣いてんの……?」