My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
「おつかれさま。」
終わったって聞いて、喜んでる自分がいる。
今度また仕事が忙しくなって、雄哉くんと会えなくなることを嫌がるあたしがいる。
あたし、最低だよ……
「笑佳」
ふいに名前を呼ばれて、心臓が大きく鼓動した。
……雄哉くん…
前までは『笑佳ちゃん』だったのに、急に呼び捨てするから……
雄哉くんは、あたしの髪に、耳に、頬に、順にそっとキスする。
あたしも自然と雄哉くんの方を向いて。
雄哉くんがあたしの唇に、唇を重ねた。