My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
――その後、館内のレストランでランチを食べて、ペンギンを見て、イルカショーを見た。
いっぱい喋って、いっぱい笑った。
楽しい時間は、あっという間に過ぎて、もう夕日が傾いていた。
「そろそろ帰ろっか…?」
「…うん」
雄哉くんの言葉に、小さく頷いた。
――電車の中で。
「今日は、楽しかったね。」
「うん。」
「まだ見たかったな…」
あたしが俯くと、雄哉くんがあたしの顔を覗き込むようにして見た。
「今度、また行こっ?」
「うんっ」
雄哉くんの言葉に、嬉しくて笑顔になった。