My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
「で、何って?」
「あ…えっと、雄哉…くんは、」
すごく、ぎこちなくなってしまった。
「…なんで、アイドルになろうと思ったの?」
「女の子にモテたかったから。」
そんな理由で!?
「つーか、憧れてたからかな。
ドラマも、歌も、雑誌のモデルも、全部1人の人がやっててすげーなって。」
たしかに、いろんなジャンルの仕事をしてるんだ。
「あと、自分に自信を持ちたかったから。
今はまだ自信持てるほどじゃないけど、いつか智也ぐらいに仕事いっぱいこなして、もっと成長したい。」
話を聞いてるだけで、雄哉くんは今の仕事が好きなんだってわかった。
なんだか輝いて見えて、眩しかった。
「あたし応援するね、雄哉くんのこと。」
あたしの言葉に、雄哉くんは嬉しそうに笑った。
「ありがと。」
雄哉くんの笑顔、初めて見た。