My Prince ～運命の出逢いは、アイドルと…～

雄哉くんの家。


テレビを見ながら、ソファーでまったり。



「コーヒー、もう1杯淹れるよ？」


「ん、ありがと」



キッチンに、マグカップを2つ持っていき、コーヒーを淹れた。




最近は、お家デートが定番になっている。


やっぱり人目を気にしなくていいし、何より2人の時間をたっぷり過ごせる。




あたしがコーヒーを持ってきて、再びソファーに座ると、雄哉くんはあたしの髪に撫でるようにして触れた。



「今度、たまにはどっか出かける？」


「いいの？」


「もちろんっ。どこがいい？」


「んーと、どこにしよっかー？」



ほんとは、『雄哉くんといれるだけで幸せ』って思うけど、そんなこと口に出すと本格的なバカップルかも…。


なので、そこは言わないでおいた。



「この前は水族館に行ったでしょ？」


「うん」


「だから………」