My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
うそ……
この子………
「…待って。ぉかしいよ。
そんなの………
ほんとのファンじゃない。」
「うるさい!あんたに何がわかるの!?」
ハサミを握りしめる両手が、小刻みに震えている。
「好きなのに…………
あたしだって、あんたと同じくらい……ううん、それ以上に雄哉のこと好きなのに…………
なのに…
なんで、あんたが彼女なの?」
その女の子が、ゆっくりあたしに近づいてくる。
それに合わせて、あたしも後ずさりした。