My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
「…許せない……」


恨みの込められたような瞳。



「ゃだ……来ないで…」

さらに後ずさりするあたし。





「素直に別れればいいのに……!」



女の子が、声を荒げた。









「笑佳!!」







そのとき、名前を呼ばれた。



1番聞き覚えのある、その声。






「あっ…………



ゅう…や……!」




だけど、あたし以上に驚いたのは、はさみを握りしめた目の前の女の子だった。




そんなことは気にせず、近寄るなり、雄哉くんはあたしを強く抱きしめた。



「えっ!?」



いきなりで、瞬きを繰り返すことしかできない。




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