My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
「久しぶり。」
あたしが話し出す前に、雄哉くんが言葉を発した。
あたしの目を、まっすぐ見つめて。
「…久しぶり…だね」
若干はにかむあたしを見て雄哉くんは、ふっと笑うと、あたしの隣まで来て、ソファーに座った。
「……雄哉くん、お仕事は…?」
やっと口から出た言葉。
「ちょっとだけ時間空いたから、家帰ってきた」
「時間が空いたって、またすぐにお仕事に行くの?」
「すぐじゃないけど。家出るのは、明日の4時ぐらいかな。」
朝4時………
お休みどころか、寝る時間を取るのもなかなかで…
雄哉くん、ちゃんと寝てるのかな…。
「寂しかった?」
「えっ…」
あたしの心配もよそに、雄哉くんはポンポンと、あたしの頭を撫でる。