My Prince ～運命の出逢いは、アイドルと…～

それが、妙に安心できて……



いつの間にか、溢れる涙は渇いていた。




「雄哉くん……」


あたしが雄哉くんを見れば、雄哉くんと目が合った。




「ありがと……」



あたしの涙を拭ってくれるのは、いつも雄哉くんで。



1番、安心できるのも、やっぱり雄哉くんしかいなくて。






「笑佳…？」


「ぅん」






「俺、笑佳が怖くなくなるまで、ずっと待ってるから。


だから、怖くなったら我慢とかすんなよ？

俺は、笑佳のこと大切にしたいと思ってる。






これからも、ずっと。」





雄哉くんの瞳は、まっすぐにあたしを捕らえていた。





「……うん…！」



嬉し涙を堪えて、強く頷いた。