My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
「顔色、良くなってきたな。」
雄哉くんは、安心したように笑みを見せた。
「ん…ごめんね…?」
「なんで謝んだよ。」
「だって…」
そこまで言ったとき、雄哉くんが自分の人差し指を、あたしの唇に当てた。
「笑佳の悪い癖。」
すぐに『あたしのせいで…』って、思うとこ。
雄哉くんには、何でもお見通しなんだ。
「でもね。不安だったけど、ちょっと無理したのは、理由があって……」
「どんな理由?」
雄哉くんは、『言ってみ?』って表情で、あたしの顔を覗き込んだ。