My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
「あれは、雄哉だったんだねーっ」
1人で、納得する絵梨。
その様子を見て、さっきから、ずっと疑問なことをぶつけてみた。
「…絵梨、怒らないの…?」
「なんで!?
怒るわけないじゃん!!」
むしろ絵梨は、その質問に対して声を荒げた。
「…あたしの大切な親友が、あたしの大好きなグループの1人と恋人なんだよ?
そんな嬉しいことってないよ!
あたしの自慢だよっ」
絵梨の笑顔を見れば、ほっと安心した。
そこまで言ってくれると、照れちゃうけど
その優しい言葉に、ちょっと泣けた。
「ありがと、絵梨。」
あたしの親友は、満面の笑みで頷いた。