My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~

あたしは、まだ話し込んでるみんなの輪から、少し離れた。






3月に入ったばかりなのに、すでに暖かい。




そういえば、お天気おねえさんが
『今年は、3月の半ばに桜が開花するところも…』

とか、言ってたっけ。



なんて思いながら、桜の木がある中庭に向かおうとした。




そのとき。




ポケットの中の携帯が震えた。




見ると、雄哉くんからの電話。



すぐに携帯を取り出して、通話ボタンを押した。




「笑佳?

校門のとこ来てっ」






え?



校門って……




この学校の…?






半信半疑で、校門のほうを見た。


すると、門の前で同じようにこっちを見ている人が1名。





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