My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
「あのさ、笑佳ちゃん。さっきから変な遠慮してるよね?」
「えっ何が?」
いきなりの言葉に、一瞬、驚く。
「例えば、俺がアイドルしてるから家まで送ってもらわないとか。
アイドルだから、校門前で待ってもらわないとか。」
「そ…んなこと」
図星をつかれて、言葉が返せなくなるあたし。
「俺、そんな遠慮、頼んでない」
雄哉くんは静かに言葉を放つ。
「もっと普通に接してよ?アイドルとか芸能人とか、そんなん関係なしで…
普通に接してほしい。」
…そんなこと思ってたなんて、考えてなかった。
「ごめん…」