My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
「雄哉くんっ!」
あたしが待ち合わせ場所に行ったら、すでに雄哉くんの姿があった。
「遅くなってごめんね。」
「ううん。てか、笑佳ちゃん、学校だったの!?」
あたしが制服を着てて気づいたのか、雄哉くんは本気で驚いている。
「うん。一応メールでも言ったんだけど。」
「まじで?ごめん!
でも、そっか。平日なんだから当たり前だよな。」
やっぱ雄哉くんって、天然…?
「お昼もう食べた?」
「あ、まだなの…」
「良かった!
なんか友達が、ご馳走してくれるって。他にも何人か呼んでるみたいだから、笑佳ちゃんも行こ?」
「え、うん!」
雄哉くんが歩き始める。
「あの、雄哉くんっ」
「ん?」
「今日は…グラサンはいいの?」
さっきから気になってたこと。
そんなに顔を出しちゃってもいいのかな?
プライベートなのに…
「だって今日、曇りじゃん?」
や、問題はそこじゃないでしょ。