My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
見ると、机の上には美味しそうな料理がたくさん並んでる。
す…すご…。
まるでこの部屋が、セルフサービスのレストランみたいで。
みんな自由に、食べたり喋ったり、にぎやかで。
なんかこういうの、新鮮でいいなって思ってみて。
「笑佳ちゃん、高校生…だよね?」
近くに座ってた男の人が、あたしを見て言った。
「はい。」
「そっかぁ。俺、純平(ジュンペイ)。仲良くしてね」
純平さんが、ニカッと笑ったので、あたしも笑顔を返した。
「笑佳ちゃんって、彼氏とかいるの?」
「え、いないです…。」
「そうなんだ!じゃぁアドレス教えてよ?」
えぇっ!?
そんなに即行なの?
…とは思うけど、そんなこと言えるはずもなく…。
あたしは、携帯を取り出した。