My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
「笑佳ちゃん、飲み物いるでしょ?
取りに行こっ」
突然、雄哉くんがあたしに声をかけた。
「え?あ、じゃぁ」
純平さんに『あとで』って言う前に、雄哉くんに手を引っ張られる。
「ちょっ、え?」
純平さんが、不思議そうにあたし達を見ていた。
雄哉くんはそのまま、キッチンのほうへ歩いていく。
「雄哉くん?」
ちょっと驚きつつも、正直助かったかも…
ん、そっか!
雄哉くんは助けてくれたんだ。
冷蔵庫の前で、雄哉くんが立ち止まった。
「あの…ありがと。」
「どういたしまして。笑佳ちゃん、思っきり困ってる顔してたよ?」
「え!うそっ!?」
「なんか笑佳ちゃん見てたら、危なっかしい!放っとけないし。」