My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
「今日は楽しかったねー」
PM6:00。
早い時間だけど、そろそろ帰ることになった。
「笑佳ちゃん、送るよ。」
雄哉くんが、当たり前みたく言ってくれる。
「うんっ」
「ねぇ、笑佳ちゃん!ちょっといい?」
「え?はい。」
さっきの、茜さんに呼ばれた。と、その他の女の子達に。
「高瀬くんとすごい仲いいよね!
良かったらあたし達にも、高瀬くんのアドレス教えてくれない?」
思いもよらない言葉に、一瞬戸惑うあたし。
「あたしらさー、後田くんとか高瀬くんとは友達じゃないの。
今日もほら。純平たちに誘われて来ただけで。」
茜さんは、後田くんと雄哉くん以外の人らを指した。
「だから、どちらかのアドレス教えてほしいんだ。お願いっ?」
「あ…、雄哉くんのなら知ってますけど。」
けど…勝手に教えるのは、良くないだろうし…。
「え!『雄哉くん』とかって呼んでるの?そんなに仲いいの羨ましーっ!」
「あたしもアイドルと仲良くなりたいーっ」
え…?