My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
――ふと時計を見ると、予想以上に時間が経っていた。
「あ、雄哉くん。こんな時間だけど…」
…ってあれ?
雄哉くんは、いつの間にかあたしのベッドで寝転んでいた。
目を閉じたまま、動かない。
もしかして、寝てる…の?
「雄哉くーん…?」
雄哉くんは目を開かない。
ほんとに寝ちゃってる。
雄哉くんって、いつもはかっこいいのに、寝顔はかわいかったりする。
長い睫毛。
筋の通った鼻。
ぷるんとした唇。
そして、すべすべできめの細かい肌。
ダークブラウンっぽい色をした長めの髪は、少し童顔がちな雄哉くんを大人に見せた。
ここまで顔立ちが整ってる上に、目を開ければ、あのくっきりとした二重と、くりくりの瞳。
それに、あんな眩しい笑顔まで持ってたら、アイドルになるのも無理ないかも。
…そんなことを考えてた時。
「ん…」
突然、雄哉くんが目を覚ました。