My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~

それを見たら、雄哉くんはまた1つずつボタンを閉め始めた。



え…今、ボタン外したのって……そのため?




「あ、いきなり見ちゃってごめん。」


雄哉くんが言った。



「ううん…」



うそ…


あたし1人で勝手に…



それに、雄哉くんならいいって思っちゃった…。





勘違いしちゃったことが恥ずかしくて、あたしは慌ててボタンを閉めようと、それに手をかけた。



すると、ボタンを閉めてる雄哉くんの手に、あたしの手が当たった。



2人の動きが止まる。






雄哉くんが、あたしのその手を、自分の手で掴んだ。





お互いに視線が重なって。

< 82 / 319 >

この作品をシェア

pagetop