My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
それを見たら、雄哉くんはまた1つずつボタンを閉め始めた。
え…今、ボタン外したのって……そのため?
「あ、いきなり見ちゃってごめん。」
雄哉くんが言った。
「ううん…」
うそ…
あたし1人で勝手に…
それに、雄哉くんならいいって思っちゃった…。
勘違いしちゃったことが恥ずかしくて、あたしは慌ててボタンを閉めようと、それに手をかけた。
すると、ボタンを閉めてる雄哉くんの手に、あたしの手が当たった。
2人の動きが止まる。
雄哉くんが、あたしのその手を、自分の手で掴んだ。
お互いに視線が重なって。