My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~

「ありがとうございましたー。」


プレゼントを買って、帰り道。




「じゃぁ高瀬くんに電話しなよ?」


「へっ!?なんで!」


「誕生日に、予定を開けといてもらうためでしょー」


「あ…そっか。」



躊躇いながらも携帯を取り出して、雄哉くんに電話をかけた。



『…プルルルルルル…』



この待ち時間が、1番緊張する。



「……しもし…?」


「もしもし?笑佳です。」


「あ…笑佳ちゃん」


遠めに聞こえる雄哉くんの、眠そうな声。


もしかして…



「雄哉くん、いま寝てた?」


< 92 / 319 >

この作品をシェア

pagetop