My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~
「ありがとうございましたー。」
プレゼントを買って、帰り道。
「じゃぁ高瀬くんに電話しなよ?」
「へっ!?なんで!」
「誕生日に、予定を開けといてもらうためでしょー」
「あ…そっか。」
躊躇いながらも携帯を取り出して、雄哉くんに電話をかけた。
『…プルルルルルル…』
この待ち時間が、1番緊張する。
「……しもし…?」
「もしもし?笑佳です。」
「あ…笑佳ちゃん」
遠めに聞こえる雄哉くんの、眠そうな声。
もしかして…
「雄哉くん、いま寝てた?」