マロンくんと秘密の手紙
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マロンくんは夕食を済ませると、シャベルを持って、家の外に出ました。マロンくんのお母さんは、家庭菜園を楽しんでいるので、外にでると、たくさんの畑が家のまわりにあります。もし、この種が食べ物だったら、お母さんに相談して、畑に植えるつもりでした。が、マロンくんは、なんとなく、ではありますが、食べ物の種ではないような気がしました。外をうろうろして考えた結果、自分の部屋の窓の下に、種を植えることにしました。そして、マロンくんは、たっぷりと種とその土に水を与え、家へ戻っていきました。
そのとき、マロンくんの様子を、そっと木の影から見ていました。マロンくんが植えた様子を見届けると、すっと闇に紛れて消えていきました。紺色の空に浮かんだ満月は、きらきらと月光を輝かしながら、やさしく見守っているようでした。
次の日。朝目を覚ましたマロンくんは、さっそく窓を開けて下をのぞきました。昨日の種はどうなったのだろう。マロンくんは、わくわくしながら、覗き込みました。植えた場所は、何も変化がありませんでした。
昨日の今日だから、そんなすぐには出ないか。
ちょっとがっかりしたマロンくんでしたが、明日に期待しました。そして、水やりをしに外へ出て行きました。
そのとき、マロンくんの様子を、そっと木の影から見ていました。マロンくんが植えた様子を見届けると、すっと闇に紛れて消えていきました。紺色の空に浮かんだ満月は、きらきらと月光を輝かしながら、やさしく見守っているようでした。
次の日。朝目を覚ましたマロンくんは、さっそく窓を開けて下をのぞきました。昨日の種はどうなったのだろう。マロンくんは、わくわくしながら、覗き込みました。植えた場所は、何も変化がありませんでした。
昨日の今日だから、そんなすぐには出ないか。
ちょっとがっかりしたマロンくんでしたが、明日に期待しました。そして、水やりをしに外へ出て行きました。