極上ストロベリーkiss
『っ…… 俺は綾さんとはつき合いません!!
俺は葵を愛してる だから綾さんとはつき合いません!!
許されないのなら俺は雨宮の名を捨てます!!』




『隼人 お前は何を言っているんだ!!』




『俺は小さい頃からずっと、お父様とお母様に従ってきた。
友達が出来ればあの子とはつき合うな。
友達を選べ
ずっと言われ続けてきた。
高校もお父様が志望した青葉高に入った。
あれもこれも全部、お父様とお母様の言いなりだ。
俺には自由なんてなかった。
俺はお父様とお母様の道具じゃない!!
俺だって人間だ
感情を持ってる人間だ。
もぅお父様とお母様の言いなりになんてなりたくない!!』




『隼人 だけどお前は綾さんと結婚してもらわないと困るんだ』




『それは、お父様とお母様が困るだけでしょ?』




『お前は将来、雨宮の名を背負わなければならないんだ?
分かるだろ?』




『俺は相手が葵でも雨宮の名くらい背負える。
金持ちとかお嬢様とかそんなの関係ない!!』




『隼人 自分が何を言ってるのか分かってるのか?』




『分かってますとも……
だけど俺はあんたの道具じゃない!!
葵行くぞ!!』




隼人は葵の手をひき店から出ていった。


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