2度目の夏祭り!
だれに声をかけてるの?

まわりをキョロキョロと見まわすが私のほかには誰もいない。

ってことは
声をかけてる相手は…
「……私?」

「あ、ごめん…
僕、君と同じ高校の…」

「あ、はい……!
 …わかります!」
と、あわてて言った。

王子さまは、となりのクラスなので、すれ違うことくらいはある。

だけど話をしたことなど一度もない。まさか私を知ってるとは思わなかった。

王子さまが私の存在に気づいていた! それだけで胸はドキドキ…
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