徒然唄

相合い傘、
――――――

ちょっとそこまで

あなたが自然に開いた傘は
ずっとずっと上で

雨で歩きにくいね

ちょっとかがんで話す
あなたに追いつかないと

あたしはちょっと急ぎ足

いつもより速く感じる
歩くスピードは
ちょうど今の気持ちに似てる

閉じたままの自分の傘を
握りしめた



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