【連作】半熟騎士の自由帳 Page1
長い冬期休暇を学校で過ごす者は、少数だ。
そんな一握りの者のために寮を二つとも開放する必要はないということで、彼らは皆、もうひとつの寮――ディアニス寮――の東塔に休暇用の仮の私室を与えられていた。
これは、夏期休暇でも経験済みではあるし、皆、どのみち、新学期に新入生を迎える頃には、それぞれ住み慣れた部屋を移ることになるのだから、この処遇に大した不満はなかった。
生活に、支障はない。
そんな一握りの者のために寮を二つとも開放する必要はないということで、彼らは皆、もうひとつの寮――ディアニス寮――の東塔に休暇用の仮の私室を与えられていた。
これは、夏期休暇でも経験済みではあるし、皆、どのみち、新学期に新入生を迎える頃には、それぞれ住み慣れた部屋を移ることになるのだから、この処遇に大した不満はなかった。
生活に、支障はない。