ボーダーライン
震える手とバスタオル
翌日からしばらくは、真紀と接触することがなかった。
半径五十センチ以内にいてもノータッチ。
起きて、しばらくぼーっとして。
それぞれ時間になったら仕事に行く。
休みがかぶるのも日曜日くらいだし、暇な日はもっぱら二人でテレビを見て過ごした。
たまに二人でラーメン屋やファミレスなどに飯を食いに行くことはあったが、腕を組んだり、添い寝したり。
俺たちのラインを揺るがすようなことは何もない。
共同生活は、極めて順調だった。