キミのとなり。
智明のキモチ
最近千鶴の様子がヘンだ……と思う。
2人きりになった時、必要以上に密着度が高い……気がする。
キスを待ってるのか……それ以上を望んでいるのか。
……って、それは俺が都合良く考え過ぎか。
だけど俺は軽いキスしかしない。
……いや、今はそれしか出来ないんだ。
今、それ以上のキスをしてしまえば、自分を抑える自信がないから──。
千鶴の気持ちを大切にしたい。
千鶴の中で心の準備が出来た時、そうなりたいって思ってる。
でも、俺も一応、健全な男子高校生なワケで……。
「……はぁぁ、情けねぇ……」
自分の部屋のベッドに寝転がって、目を閉じて顔の上に腕を乗せた時。
ガチャッ
いきなり開いたドアに、ビクッとして起き上がった。
「なっ、おまっ……何でいんだよっ!?」
つーか今の、聞かれた……?