キミのとなり。
彼女の存在
「ちーちゃん、おはよ!」
クラスが違うトモと別れ、自分のクラスに入ると声をかけてきた女の子。
彼女、中山美咲。
高校からの友達で、同じサッカー部のマネージャーをしている。
「おはよう、美咲」
「ねー、ちーちゃん」
カバンを机の横にかけていると、後ろからツンツンと制服を引っ張られた。
「ん?」
「ちょっと小耳に挟んだんだけど……」
美咲が何かを言いかけた時、
「HR始めるぞー」
と言って、出席簿を持った担任が教室に入ってきた。
パクパクと口を動かして何か言いながら、美咲は自分の席に戻った。
……なんだろう?
その後、美咲とはまともに話ができないまま放課後になった。