キミのとなり。
「えっ!? ちょっ……」


まだ決まってないのに修ちゃんは呼び出しボタンを押した。


「何と何で悩んでんの?」


私が立てて見ていたメニューに指を引っかけて、パタンと倒した。


「カルボナーラとグラタン……」

「ご注文どうぞ」


店員さん来ちゃったよ。


「カルボナーラとエビグラタン。アイスコーヒーと……飲み物は?」

「……アイスレモンティー」

「かしこまりました」



厨房に行く店員さんを見ていたら、

「俺、カルボナーラな」

って修ちゃんの声が聞こえた。



「……ありがと」

「どういたしまして」


にっこり笑う修ちゃん。


……大人だなぁ。


やっぱりお兄ちゃんみたい。
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