キミのとなり。
「……好き、なのかも……」

「かも?」

「友達からトモと先輩のこと聞いたの、今日なの」


膝に顔を当てているせいで、声が少しこもってる。


「ショックっていうか……悲しいのか、苦しいのか……自分でもよくわからない気持ちになった」

「ん」


なんとなくだけど、修ちゃんの優しい視線を感じる。


「さっきも……、一緒にいるところ見て、やっぱりホントなんだって思ったら……苦しいっていうか、悲しいっていうか……」

「うん」

「心の中、メチャクチャで……」


修ちゃんは小さく相槌を打つだけ。


でも、私のまだまとまってない気持ちをちゃんと聞いてくれてる。


「近すぎて、気づかなかったの……かも」

「うん」

「彼女、できないわけないのにね。トモも……修ちゃんも」

「……なんでそこで俺?」


いきなり名前を出されたからか、修ちゃんは小さく笑った。
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