キミのとなり。
繋がれた手
ピンポーン
「千鶴。起きてる?」
チャイムとドアの外からする声で目が覚めた。
ベッドに顔を伏せたまま、いつの間にか寝ていたらしい。
体のあちこちが痛い……。
ガチャ
軽く身なりを整えてドアを開けると、そこには修ちゃんが立っていた。
「おはよう。……入っていい?」
「ん……」
「おじゃまします」
そう言って修ちゃんはリビングに足を進めた。
「どうしたの? ……っていうか、今、何時?」
「昼前。千鶴、今日の予定は?」
「え? いや、別に何も……ないけど」
「じゃあさ、俺の気分転換につき合わない?」
「え?」
「ほら。早く顔洗って着替えておいで」
「あ……シャワー浴びたい……かも」
昨日、そのまま寝ちゃったし。
「じゃ、準備出来たらうち来て」
そう言ってリビングを出て行こうとする修ちゃん。
「……わかった」
にっこり笑う修ちゃんに、私もつられて笑顔になる。