キミのとなり。
「ご……めんっ」


修ちゃんの温かい腕の中で。


いつまでも涙が溢れる。


「千鶴」


名前を呼ばれ、鼻をすすって顔を上げた。


「キスしていい?」


優しい微笑みで、さらっと言った修ちゃん。


「…………えっ!?」


今、なんて!?


驚きで、涙がピタっと止まった。


「あ、泣き止んだ」


修ちゃんはクスクス笑って、親指で涙を拭った。


「泣き止まないならしちゃおうと思ったのに」

「修……ちゃ」

「帰ろうか」

修ちゃんはそう言って、頭をぽんぽんっとなでた。





結局、修ちゃんとはご飯を食べないでそのまま帰ってきた。


「ゆっくり休みな」

修ちゃんはそう言って、私の頭をくしゃっとなでると自分の家に入っていった。


「ダメだな〜……」


テレビを観る気になんてなれなくて、ソファに座ってぼーっとしてた。
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