キミのとなり。
それから、空気も気持ちも入れ替えようと窓を開けた時、
「ちーちゃん?帰ってるの?」
左から美佳ちゃんの声がした。
「……あっ!」
そういえば、今日は1回も顔出してない。
「美佳ちゃんごめん!」
両家を隔てる仕切りに近づいて、椎名家のベランダを覗き込んだ。
「ちーちゃんご飯は?」
美佳ちゃんも仕切りからうちのベランダを覗き込む。
うちを挟んで両隣、ベランダの仕切りの上部をブチ抜いちゃったんだよね。
普段はもちろんプライバシーを考えて。
でもいざ、何かあった時には乗り越えられるようにって。
──まぁ、今のところはベランダから入るような緊急事態は起こってないけど。
ママと美佳ちゃん、洗濯物干しながら2時間近く話し込んでたこともあったらしい……。
「あ……食べてきちゃった」
咄嗟に嘘をつく。
だって、食べてないって言ったら、食べに来いって言われると思ったから。
「ちーちゃん?帰ってるの?」
左から美佳ちゃんの声がした。
「……あっ!」
そういえば、今日は1回も顔出してない。
「美佳ちゃんごめん!」
両家を隔てる仕切りに近づいて、椎名家のベランダを覗き込んだ。
「ちーちゃんご飯は?」
美佳ちゃんも仕切りからうちのベランダを覗き込む。
うちを挟んで両隣、ベランダの仕切りの上部をブチ抜いちゃったんだよね。
普段はもちろんプライバシーを考えて。
でもいざ、何かあった時には乗り越えられるようにって。
──まぁ、今のところはベランダから入るような緊急事態は起こってないけど。
ママと美佳ちゃん、洗濯物干しながら2時間近く話し込んでたこともあったらしい……。
「あ……食べてきちゃった」
咄嗟に嘘をつく。
だって、食べてないって言ったら、食べに来いって言われると思ったから。