キミのとなり。
そうこうしていると、紅茶の入ったカップとケーキをトレイに乗せて美佳ちゃんがソファに座った。


「うわぁ、おいしそう!」


おいしそうなケーキを見て、急にお腹がすいたような気がした。


「食べて食べて」

「いただきまーす。……ん〜おいしいっ」

「ホント? よかったぁ」


美佳ちゃんは女の子も欲しかったらしくて、昔から自分の娘みたいに良くしてくれている。




「ねぇ、ちーちゃん?」


急に何かを思い出したような美佳ちゃん。


「何?」

「最近、智明の帰りが遅いんだけど……何か知ってる?」

「う、ううん、何も……」


彼女が出来たこと、言ってもいいのかどうか……。


美佳ちゃんがこうやって私に聞くってことは、何も話してないかもしれないし。



「彼女でも出来たのかしら?」
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