キミのとなり。
離れる距離
結局、昨日は掃除をしてみたり、買い物に出かけてみたりしたけど、ずっと心ここにあらずってカンジだった。
トモの前で、今まで通りでいられる自信が持てないまま、月曜日になってしまった。
今までずっとそうしてきたのに、いきなり朝ご飯を食べに行かないのは不自然。
それに、どっちにしたって1日1回は顔出さなきゃいけないわけだし……。
あー困った!
せっかくセットした髪をグシャグシャにかき乱してしまいそうになる。
……って言ってても、何も始まらないしなぁ……。
ピンポーン
その時、チャイムが鳴った。
「はーい……」
重い気分でドアを開けると、そこにいたのは修ちゃんだった。
「おはよう。迎えに来たよ」
「え?」
「どうせ、行こうかどうしようか悩んでたんだろ?」
……ホント、修ちゃんにはなんでもお見通し。
「顔出さなくなったら美佳さん心配するし。それに、約束事だろ?」
「うん、まぁ……ね」