キミのとなり。
でも2人とも、『彼女』って呼べる人はいなかったみたいだけど……。


修ちゃんとは時間が合えば一緒に登校したり帰ったりして、あまり変わらなかったけど。


トモは男の子といることが多くなって、一緒にいる時間が極端に減った。


朝練で早く出たり帰りが遅かったりで、隣に住んでて同じ学校に通ってるのに、丸一日顔合わせないこともしょっちゅうで。


たまに見かけても、なんだか近づいちゃいけないオーラが漂ってるような気さえしていた。


そんな話をママにポロっとした時、『男の子だからね』なんて、意味わかるような、わかんないようなこと言ってたけど。


3年間同じクラスにならなかったことも手伝って、トモとはあまり話をすることのないまま中学時代を過ごした。
< 8 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop