こんぺいとうとあたしとポスト

あたしはCookyを焼く

木下さんはCoffeeを入れ、



いつもの朝。
いつもの光景。


ただひとつ違ったのは

朝一で来たお客さんが
いつもの常連さんではなく
初めてみる男の子だったこと。

そしてその子は初めて見るが
初めてあった気がしなかった
ということ。



いらっしゃいませ、


「..どうも、」

彼は返事をして店内を歩く。

中性的な顔立ちをしていて
白い肌と栗色の髪が
とてもよく似合ってる。

「アトム君」

あたしは勝手に心の中で
あだ名 をつけた。

彼の襟足が寝癖でピンと
可愛らしくも跳ねてたからだ



「アトム君」はヘルシンキの
写真がついたポストカードと
ペンを1本買った。

買ったものを持ちCafeSpaceへ
Coffeeを頼み、窓際の席に
座った。

そこの席はよく日があたる

あたしはブラインドを下げ
日差しを柔らかくした。




アトム君は気付いたのか
あたしに軽く一礼をした。
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