こんぺいとうとあたしとポスト
不思議な気持ち。

あれから数日がたった。
あれからとはアトム君との
出逢い。
アトム君はちょくちょく店に
来るようになった。

ちなちゃんと話をしたり
木下さんと話をしたり
たまにあたしも話をした。

アトム君は来たら必ず手紙を
書いている。
誰かに手紙を書いている

毎回同じポストカードに。
誰かに書き続けている。

友達?家族?彼女?

聞けばすむことだが
ケロは妄想を膨らましていた

きっと遠くに離れている
彼女へのラブレターだ

なんてね。



そう考えるだけで
ケロの胸は きゅん とした。

少し切なかった。

なんでかは わからない

ただひとつ気付くのは
ケロの中にアトム君が
住んでいるということ。

許可はしてないが
いつのまにかアトム君が
住んでいるということ。

しらぬまに

ひっそりと

確実に大きくなる 想い
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