こんぺいとうとあたしとポスト

バッタバタと階段を駆け降り
お風呂場に飛び込む。

｢だから言ったでしょ−
お母さんは起こしたのよ！｣

いつもの言葉が聞こえる。

｢わかってるって！｣

いつもの返事をする



パジャマをくしゃくしゃに
脱ぎ捨てて
寝起きの体と頭に一気に
温まりきってないシャワーを
あび体と頭を起こす。

朝は必ずシャワーをあびる。

チェックのシャツを着て
薄色のゆるめのデニムをはき
マスカラをつけ、チークを
グリグリとぬりたくる。

再びマスカラを重ねて完成。


いつものリュックを背負い
白いレースの靴下と
すりへったスニーカーをはき
乾ききってない髪のまま
家を飛び出した。



｢行ってきます！｣