country song
「純くん、西陵に進学するんだよねー」
『そうするしかないからね。このまま高校に上がりたいけど』
それは無理だねー。
と言い、葵さんは窓の外に視線を向けた。
「きっと西陵には、可愛い子がたくさんいそう」
少し茶色い髪の毛が、夕日に照らされて、天使の輪を作る。
もし天使がいたなら、きっと葵さんみないな笑い方をするのだろう。
少しはにかんで、少し憂いをもった
でも、屈託のない笑顔。
『まぁ、いるかもしれないねー。でも葵さんには、勝てないっしょ』
そう、俺は本気で思う。
例え高校が別々でも、俺が葵さんを思う気持ちに変わりはない。