私の夫は王になれない俺様
誰もが羨む夫婦の未来
1297年
スコットランド国内が大きく揺れる中…私はロバートの子を産んだ
可愛くて、元気な産声が、キルドラミー城に響き渡った
「女児でございます」
お産婆の声が疲れ切った私の耳に届く
女?
私の子は女だったの?
ロバートの後継者となる男の子ではなくて…女?
「はああ…」
産声をあげるわが子を見つめながら、私はため息をついた
スコットランドが生まれ変わろうとしているこの時代に、私はなんて失態をしたの?
どうして男子を産めなかったのだろうか
「イザベラ?」
部屋のドアが勢い開くと、そこには甲冑に身を包んでいるロバートが立っていた
「ロバート?」
「産気づいたって、ジェイミーから連絡があったから」
ロバート様がほほ笑んだ
「ごめんなさい」
私は頭を下げた
「は?」
ロバートは首を傾げる
「私…」
「可愛いなあ、自分の子は特別、可愛いって聞いていたが、本当にそのとおりだ」
ロバートは甲冑を脱ぎ捨てて、ベッドに腰をかけると私の腕の中にいる産まれたばかりの子を見つめた
スコットランド国内が大きく揺れる中…私はロバートの子を産んだ
可愛くて、元気な産声が、キルドラミー城に響き渡った
「女児でございます」
お産婆の声が疲れ切った私の耳に届く
女?
私の子は女だったの?
ロバートの後継者となる男の子ではなくて…女?
「はああ…」
産声をあげるわが子を見つめながら、私はため息をついた
スコットランドが生まれ変わろうとしているこの時代に、私はなんて失態をしたの?
どうして男子を産めなかったのだろうか
「イザベラ?」
部屋のドアが勢い開くと、そこには甲冑に身を包んでいるロバートが立っていた
「ロバート?」
「産気づいたって、ジェイミーから連絡があったから」
ロバート様がほほ笑んだ
「ごめんなさい」
私は頭を下げた
「は?」
ロバートは首を傾げる
「私…」
「可愛いなあ、自分の子は特別、可愛いって聞いていたが、本当にそのとおりだ」
ロバートは甲冑を脱ぎ捨てて、ベッドに腰をかけると私の腕の中にいる産まれたばかりの子を見つめた