私の夫は王になれない俺様
私と夫婦の営みをしよう…とかじゃないのね

とりあえず私の部屋にいれば、誰にも何も言われないからここにいるってだけ?

「ひとつ質問をしていいかしら?」

「なんだ?」

ロバート様が顔をあげると、手紙をテーブルに置いた

だけど視線は私と合わせようとはしない

「ロバート様の想像する妻像って?
…ていうか、私にどういう妻になってほしいと思っているの?
ただの政略結婚?
愛なんか求めてない?
子孫を残せればいい?
それとも結婚することに意味があり、子どもなんていらない?」

「ひとつ質問していい?…と言われたと思うが
俺には一気に6つの質問を投げかけられた気がする
…どのひとつを答えればいい?」

な…なんて嫌味な男なのよっ

みんな同じような質問なんだから、一纏めにして答えてよ

私は起き上がると、ロバート様を睨んだ

「全部、答えて」

「ひとつ…と言ったのはイザベラだ」

「わかったわよ
6つの質問に答えて」

ロバートの頬を持ちあがるのがわかった

楽しそうな目をしている

でも…私とは目が合ってない

「一つ目の質問、俺の想像する妻像は…特にない
二つ目のイザベラにどういう妻になって欲しいか…という質問だが
俺の希望はない
三つ目の政略結婚かという質問の答えは、全くその通りだ
俺はハイランド地方が欲しい
四つ目は……」

「もういいっ」

私は布団にもぐった

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