私の夫は王になれない俺様
「理性と本能が格闘中だ」

「へ?」

私はそっとロバート様の背中に手を触れた

ロバート様の体がびくっとなった

「あの…」

「抱きたくなるから…俺に触れるな」

え?

「触れちゃ、ダメなんですか?」

「あ…いや、別に
今の俺に触れると、俺がイザベラを抱きたくなる
16歳になるまでは…と思っているんだ
幼いイザベラに、負担をかけたくない」

ロバート様…って、真面目なんですね

律儀っていうか

大切にしてくれて、すごくうれしいけど

私はそっとロバート様の腕に触れた

「夫婦…でしょ、私たち?
我慢なさらないでください」

ロバート様の顔があがる

「いいのか」

私の目を見て、ロバート様が不安そうに質問してきた

「はい」

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