私の夫は王になれない俺様
「ロバート様?」

イザベラの瞼が持ちあがった

「あれ? 私…もしかして朝の祈りを…」

イザベラが勢いよく起き上がった

「大丈夫だ」

「良かったぁ」

イザベラがほっと息をついた

「また司祭様ににらまれるところだった」

イザベラが「えへ」っと笑顔を見せた

俺はイザベラにほほ笑むと、頭を撫でた

「体は平気か?」

「あ、はい」

イザベラがこくんと頷く

痛がっていたから、気になっていたんだ

良かった

「着替えたら、祈りの間に行こう
廊下で待ってるから」

「はい」

俺は、イザベラの額にキスをすると部屋を出た

廊下にはすでにメイドが待機しており、子爵夫人と一緒になってイザベラの部屋に入っていった
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