私の夫は王になれない俺様
俺は深呼吸をすると、東の塔のドアを開けた

「よぉっ!
仲間はずれにするなよなあ」

俺は明るい声で、室内いる男たちに声をかけた

円卓の奥に座っている男と目が合った

ジョン・カミン

国王陛下の甥っ子であり、今回の首謀者

「相変わらず、失礼な方ですね、貴方って人は」

ジョン・カミンが嫌味というスパイスを利かせて言ってきた

俺はにやっと口を緩めると、室内に足を踏み入れた

俺に背を向けて座っている男が振り返る

ジェイミー・マックテイラーだった

こいつも…?

ジョン・カミンの仲間に?

そうか

俺がイザベラを奪ったから

敵対するチームに参加したってわけだな

ハイランドでも、すべてを掌握したと思わないほうがいいんだな、俺も

こうやって、俺を裏切る奴らもいるんだからな

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